若松忠臣蔵メイン画像

明治38年、我が国が日露戦争で勝利したお祝いに、全国各地で提灯行列や戦勝祝賀祭が催されました。 同じく戦勝気分に湧き立つ若松では、仮装行列も行われました。各町内や料亭ごとにそれぞれ工夫を凝らし「義経弁慶」「戦国武将」「清水の次郎長」などの仮装で街へ繰り出し、お祭りムードを盛り上げておりました。その中でも特に、料亭金鍋のお客様四十七名が赤穂浪士に扮し芸者衆と練り歩く、「忠臣蔵」の行列はひときわ豪華なものでした。この行列は、お客様や街中の方々に大好評で、その後も恵比寿祭りの際、忠臣蔵の仮装行列を行う慣わしとなりました。その後、戦争や恐慌などでこの行事が途絶えたこともありますが、現在街おこし団体「若松夢レンガ工場」の倉松聡会長と若松の名士の皆さまの手で「若松忠臣蔵」と銘打ち継続されております。かつての若松の繁栄を象徴するこの催しは、若松の粋人の心意気をも象徴しており、百有余年前より継承された「若松忠臣蔵」は、今や若松の冬の風物詩として欠かせない物となっております。

おのおのがた、討ち入りでござる。いざ出陣じゃ!!
おやっ? 討ち入りというに大石殿の脇に、芸者衆がおわすぞ。
街へくり出したる、赤穂義士四十七名と芸者衆の行列。
いざ中川ストリート広場に参上つかまつる。
まってました!大勢の若松区民のお出迎えでござる!
さぞかし寒かったであろう、討ち入り蕎麦を進ぜよう。
料亭金鍋の板前が作った蕎麦だから、絶品でござるぞ。
商店街では勝どきをあげるぞ!エイ、エイ、オー!
商売繁盛を祈願して、エイ、エイ、オー!
花屋さんから花束を頂戴したぞ、是はかたじけない。
一同、若松恵比寿神社に到着じゃ。
街の繁栄とご加護を賜るよう、御祓いつかまつるぞ。
神社にお集まりの皆様にふるまい酒じゃ!
義士がふるまい酒を飲んではならぬぞ!
堀部弥兵衛殿、討ち入り前に酔っぱらっておられるな。
こちらは女形芸者さんじゃ!素顔はイケメンでござるぞ。
神社の舞台の上で、討ち入り劇の、はじまり、はじまり。
おのれ清水一角、この堀部安兵衛が成敗してくれるわ!
おのおのがた!憎き吉良上野介を、とらまえたぞ!
笛を合図に、赤穂義士四十七名ずらり勢ぞろい。
主君の仇吉良の首、討ち取ったぞ!エイ、エイ、オー!
主君の仇討ちを成し遂げ、みな笑顔で記念撮影。
泉岳寺ならぬ料亭金鍋へ、御本懐おめでとうございます。
浅野内匠頭様からご挨拶じゃ。皆の者!本日は大義であった。
古式ゆかしい忠臣蔵のお膳で、宴会の始まりじゃ!
宴もたけなわ、舞台の上では芸者衆の舞い踊り。
ほんに若松の御大尽方は、粋でございますねぇ。

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